少量のカッフェを蒸気の圧力で一気に抽出したのがエスプレッソであり、濃縮をされた味わいは苦味があって量も少ないです。
コーヒー豆をじっくりとローストした焙煎は、イタリア人には人気が高くて、香りの強さと強い苦みはイタリア人のハートをつかんで離しません。
ドリップ式コーヒーは日本人にもなじみが深くて、お湯を注いで時間をかけて抽出をしていますし、量的にも味わいとしても日本人好みです。
この点もイタリア人と日本人の好みの違いが出る部分であり、日本人にとってアメリカンコーヒーは濃いと感じても、イタリア人にそれでも薄いと感じます。
コーヒーにはマイルドな風味になるミルクを入れるのが日本流ですが、ミルクを入れないのがイタリア人のスタンダードです。
でも濃厚すぎるイタリアのエスプレッソは、あまりの濃さにミルクは加えないものの、大量の砂糖を入れてそれをほんの2口から3口で飲んでしまいます。
ゆったり時間をかけて味わう日本流のエスプレッソの感覚とは異なり、イタリア人は砂糖をたっぷり入れたエスプレッソを、1日に何回も飲むのがオーソドックスなの味方です。